NPO法人やすらか庵

人口減少、少子高齢化、核家族化の歯止めが効かない-何とかしないとこのままでは無縁仏が増えるばかり

墓じまいは、70歳過ぎたら真剣に

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は先祖のお墓を撤去して、お遺骨を永代供養したり、散骨したりすることですが、いざ、やろうと思っても、意外と時間とお金がかかるもので、出来なかったという方が結構おられます。

年齢的には70歳になったらもう実践するべきです。出来る内にするというのが原則で、出来なくなってしまったら、無念の思いを残すだけです。

ご先祖様を無縁にしてしまったら、自分も無縁仏になってしまいます。

 

海の散骨

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海は生命の故郷、様々な命を生み出す場所であり、

命の還る所でもあります。

地球には大地と豊かな水があることで豊かな生態系があり、

命をつないでいることから、

私達人間も地峡上の生物という観点からも

大地に、海に還る

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ということは理に適った方法であると思います。

私達は祈るという方法を持った生き物であり、

供養ということわ亡き人に届けることも出来るのです。

お焚き上げ供養とは

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古くなった仏壇や仏具、位牌、神仏像、御札、御守、写真、数珠、亡き人の遺品などは、ゴミとして捨てたらいけない事は、皆さんご存知だと思います。何故ゴミとして捨ててはいけないかと言いますと、神仏やご先祖の魂を入れてあるものは、本来は礼拝の対象として大切にお祀りされるべきものです。そんな大切なものを魂の入ったゴミに捨ててしまうということは、神仏やご先祖に対して大変に失礼なことであり、怒りに触れるようなこともあるのです。元々は私達人間の都合で来てもらった神仏を、不要になったからといって、そのまま捨ててしまうのは、実に勝手なことであり、自分の事しか考えられないとして、神仏に最も嫌われることとなります。このようなものが不要になった場合には、神仏の魂に元の場所に還って頂く抜魂供養と、礼拝の対象物としてお焚き上げする供養が必要になります。これがお焚き上げ供養なのです。仏壇のお焚き上げも始めました。

喉仏について

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火葬場での骨拾いの時に説明される喉仏は、喉の真ん中あたりにあって唾を呑み込んだ時にゴクンと動く喉仏ではありません。男の人が特に出ていて、外から触れることが出来る喉仏は、実は軟骨であって、軟骨というものは、火葬されると灰になってしまいますので、この軟骨の部分が残って喉仏と言われているのではないのです。

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火葬場で説明される喉仏は背骨からの繋がりである頸椎のことで、上から2番目の第2頸椎のことなんです。骨壺に入れる時には、最も珍重される骨として一番上の真ん中に入れる第2頸椎の骨は、お釈迦様が座禅を組んでいる姿に似ているから仏の名が付いているのです。人の骨の中にも仏の形をした骨があるということは、とても有難いことで、この骨が綺麗に残っていたら、その人の生前の行いが良かったからとか言われますが、たまに病気や手術をされた方、骨粗しょう症の方などは残らないことがあります。そういう時には、その事について触れない、といいますか、敢えて説明しないようにしているようです。人の骨の中でただ一つだけ残すとしたら、それは喉仏です。

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お寺の墓じまいは難しい

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お寺に付属する墓地の墓じまいは問題になることが多く、

トラブルが最多いと言えます。今日は宗教的な理由による対立についての考察です。

お寺さんにお墓を片付ける旨の相談に行く場合、特に、離檀となる場合には、

これまでずっとここの寺院で供養し続けたのだから、それを止めると地獄に堕ちるとか、先祖が迷うとかの言われ方をされるようです。

後継者がいないという正当な理由で相談に行っているのに、何とか救いの手を差し伸べてくれるのならまだしも、このような言い方をするのは、僧侶として失格です。

僧侶たるもの、本当にな困った人を救うのが仕事なのです。

私は高野山真言宗の僧侶をしておりますので、このような場合には、いつでも無料でご相談を受けて差し上げることが出来ますので、どうぞご利用くださいませ。

あの世に名刺は必要ないでしょ

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一昔前のお墓で流行った「名刺受」です、実際に名刺が入っているのを

見たことがありません。

墓じまいをしていると、時々遭遇いたします。

会社関係の人がお墓にお参りした時に入れるためのものだそうですが、

あの世にまで俗世間のくだらない習慣を持ち込むなよ、

と言いたいところです。

オプションで付けられたのか、サービスで付いていたのかは分かりませんが、

無用の長物です。

もちろん、これを考え出した人は、画期的なことだと思い、

特許なども出してあるのではないかと思います。

墓じまいして更地になった場所は

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墓じまいではお墓を撤去して更地に戻しますが、その更地になったお墓は、返還された土地として販売されます。都立の霊園では申込みに対して供給が間に合っていませんし、新規の分譲が出来ない状態ですので、毎年申込みを受け付けてから抽選して当たった人に販売しています。空いている区画がたくさんあるような民営の霊園では、新しい墓地を優先的に販売しているようなので、返還された墓地は、そのままにしておくということが多いです。