亡き人が迷わぬように
亡き人をお送りするということはとても大変なことで、迷わぬようにというであります。
今生きている私達でさえ、何処から来たのか、そして何処に行くのかという根本的なことが全く分からずに生きているのですから、亡き人に対しては何もしなければ当然の結果として、今自分がどういう状態なのか、今どうすれば良いのか、そして何処に行けば良いのかということが分からないので、迷うのです。
僧侶は導師と言いまして、亡き人を導く役割を持ちます。
更に引導作法と言いまして亡き人を引っ張っていって差し上げるのです。
ですから散骨の場合でも、何も知らずにバラまけば亡き人は迷います、ちゃんと導いて差し上げるのが散骨供養なのです。