NPO法人やすらか庵

人口減少、少子高齢化、核家族化の歯止めが効かない-何とかしないとこのままでは無縁仏が増えるばかり

喉仏について

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火葬場での骨拾いの時に説明される喉仏は、喉の真ん中あたりにあって唾を呑み込んだ時にゴクンと動く喉仏ではありません。男の人が特に出ていて、外から触れることが出来る喉仏は、実は軟骨であって、軟骨というものは、火葬されると灰になってしまいますので、この軟骨の部分が残って喉仏と言われているのではないのです。

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火葬場で説明される喉仏は背骨からの繋がりである頸椎のことで、上から2番目の第2頸椎のことなんです。骨壺に入れる時には、最も珍重される骨として一番上の真ん中に入れる第2頸椎の骨は、お釈迦様が座禅を組んでいる姿に似ているから仏の名が付いているのです。人の骨の中にも仏の形をした骨があるということは、とても有難いことで、この骨が綺麗に残っていたら、その人の生前の行いが良かったからとか言われますが、たまに病気や手術をされた方、骨粗しょう症の方などは残らないことがあります。そういう時には、その事について触れない、といいますか、敢えて説明しないようにしているようです。人の骨の中でただ一つだけ残すとしたら、それは喉仏です。

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