NPO法人やすらか庵

人口減少、少子高齢化、核家族化の歯止めが効かない-何とかしないとこのままでは無縁仏が増えるばかり

お盆が済んで

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お盆が済んで

NPO法人やすらか庵は千葉市若葉区野呂町にありますが、周辺のお墓では住民の方が13日と15日の夕方にお墓のランタンにロウソクを灯しにやってきます。

迎え火と送り火なんですが、夕方の暗くなりかけた時間にお墓のあちこちでロウソクの火がユラユラと揺れるさまはとても幻想的です。

墓じまいばかりしていますと、お墓の大切さも見えてきます。

すぐ近くにお墓があって、生活の中にお墓の情景が溶け込んでいることはとても大切なことだと思います。

お墓の中の遺骨は永遠にそのままである

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お墓の中の遺骨

いつからお墓は遺骨の保管庫になったのでしょうか、骨壺に大切に納められ、コンクリートで固められた部屋の中に安置されていますが、これが現代の正式な「埋葬」なのですが、この状態ですと遺骨は百年経っても千年経ってもそのままですので、極端な話千年後でも後継者の方が管理料を払っていなければいけません。

しかしそのようなことは果たして可能な事なのでしょうか?

このようなお墓の納骨の仕方によって無縁仏になったり、墓じまいをしなければいけないことが今後爆発的に増えていきます。

お墓の納骨の仕方は本来の土に還る方法に変えなければいけません。

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市川市霊園

千葉県市川市では「市川市霊園一般墓地返還促進事業」として原状回復(更地に)するための費用を助成してくれます。

事情により一般墓地を返還する場合は、使用者の費用負担で墓地を原状回復(更地の状態)して返還しますが、その原状回復に係る費用の全部または一部を助成する制度があります。

一例として第一種普通墓地4.0平方メートルで24万円の補助金が出ます。

また、市川市霊園一般墓地返還を条件に返還対象の墓地に埋蔵されている遺骨の改葬先や使用者の方の将来の埋蔵場所の確保などに、特例として公募以外で市川市霊園合葬式墓地の許可(生前・遺骨あわせて2体まで)をする制度があります。この特例に限り使用者が市外の方でも申込できます。

合葬墓は普通は抽選ですが、墓じまいして合葬墓に入れることが保証されます。これは素晴らしい制度です、該当される方は是非ご利用ください。

 

土に還る

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土に還る

鴨川で墓じまいしていましたら、お墓のすぐ傍の道に何やらデカい物体が!

お墓のすぐ傍に出て来たウシガエル、生きているのですが指でツンツンしても全く動かない、まるでここの主のようですが、お墓というものは土に還る場所なのですから、「土にカエル」というメッセージを主張しているようです。

しばらくこのカエルと睨めっこしてから家にカエルことにしました。

200年前のリサイクル

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200年前のリサイクル

墓じまいの工事をしていますと、特に古いお墓ではいろんなことに遭遇しますが、これはお墓の正面の花立石ですが、取り外して裏側を見てびっくり! なんと昔の別のお墓の墓石だったのです。

文政2年(1819)の銘がありますので、今から2百年前の墓石の竿石の部分が加工されて花立になっていたのです。

昔から伝えられていることですが、不要になった墓石を踏み石に使った人の足が悪くなったとか、いろんなことが言われていますが、墓石を墓石のパーツに加工して使うのは削り直しなどを含めてよくあったそうです。

或いはこの墓石を使う特別な理由があったのかもしれませんが、今となっては分かりません。

今まで普通に花立として使っていた時には分からなかったことですが、墓じまいの時になって出てくるとは感慨深いものがあります。

これまでの御役目、ご苦労様でしたと祈って回収いたしました。

今の時期お墓は放っておいたら草だらけ

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お墓が草だらけ

梅雨の時期はよく雨が降り、太陽の日差しも強くなりますので、草がどんどんのびて いきます。田舎では今の時期どこでも草との闘いであり、集落の共同墓地などでは皆が共同で草刈りをするのです。

共同での草刈りは大抵、日曜日の早朝に行われ、農家の人でしたら皆さん草刈り機はお持ちですので、たくさんの草刈り機の音が集落全体に響き渡ります。

しかし折角草刈りしても1か月もするとまた草が以前よりも高く伸びていて、自然の力というものには叶わないなと思うのですが、ご先祖様のお墓もしばらく行かないと、あっという間に草だらけになってしまい、やはり草刈りする者が居る間は何とか体裁を保っているのですが、草刈りする者が居なくなれば、あっという間にお墓がどこにあるかも分からないジャングル状態になるのです。

お墓の草刈りをするのが大変になってしまったら、

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という事を真剣に考えないといけない時代になってしまいました。

土に還る納骨法

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土に還る納骨法

お墓にお遺骨を納骨する時には皆さん、亡き人の遺骨が入った骨壺を持って行きますよね。四十九日の法事をした後に皆でお墓に向かい、僧侶が墓前で読経しながら石材店の人が墓の蓋を開けてくれて納骨して皆でお焼香するのが通例です。

しかしこの方法には将来の事が考えられていないという大いなる問題があるのです。

それはお墓が遺骨の入った骨壺の保管庫になっているという事実なのです。

骨壺に入れられた遺骨はたとえ百年経っても千年経っても絶対に土に還ることがありませんので、永遠にお墓のカロートの中にあり続けることになります。

本来お墓は土に還る所であり、国家公認の埋葬場所であるにも関わらず、埋葬せずに遺骨を安置し続けることは実に愚かな行為なのです。

お墓に埋葬すればいつかは必ず土に還りますが、骨壺の中では絶対に無理なのです。

NPO法人やすらか庵では

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するように皆さんに訴えかけています。粉骨すれば格段に土に還りやすくなるからです。もちろん布袋から出してお墓の中に撒くか埋めるかしても良いですよ。

お墓を本来あるべき姿に戻しましょう。