200年前のリサイクル
墓じまいの工事をしていますと、特に古いお墓ではいろんなことに遭遇しますが、これはお墓の正面の花立石ですが、取り外して裏側を見てびっくり! なんと昔の別のお墓の墓石だったのです。
文政2年(1819)の銘がありますので、今から2百年前の墓石の竿石の部分が加工されて花立になっていたのです。
昔から伝えられていることですが、不要になった墓石を踏み石に使った人の足が悪くなったとか、いろんなことが言われていますが、墓石を墓石のパーツに加工して使うのは削り直しなどを含めてよくあったそうです。
或いはこの墓石を使う特別な理由があったのかもしれませんが、今となっては分かりません。
今まで普通に花立として使っていた時には分からなかったことですが、墓じまいの時になって出てくるとは感慨深いものがあります。
これまでの御役目、ご苦労様でしたと祈って回収いたしました。
今の時期お墓は放っておいたら草だらけ
梅雨の時期はよく雨が降り、太陽の日差しも強くなりますので、草がどんどんのびて いきます。田舎では今の時期どこでも草との闘いであり、集落の共同墓地などでは皆が共同で草刈りをするのです。
共同での草刈りは大抵、日曜日の早朝に行われ、農家の人でしたら皆さん草刈り機はお持ちですので、たくさんの草刈り機の音が集落全体に響き渡ります。
しかし折角草刈りしても1か月もするとまた草が以前よりも高く伸びていて、自然の力というものには叶わないなと思うのですが、ご先祖様のお墓もしばらく行かないと、あっという間に草だらけになってしまい、やはり草刈りする者が居る間は何とか体裁を保っているのですが、草刈りする者が居なくなれば、あっという間にお墓がどこにあるかも分からないジャングル状態になるのです。
お墓の草刈りをするのが大変になってしまったら、
という事を真剣に考えないといけない時代になってしまいました。
土に還る納骨法
お墓にお遺骨を納骨する時には皆さん、亡き人の遺骨が入った骨壺を持って行きますよね。四十九日の法事をした後に皆でお墓に向かい、僧侶が墓前で読経しながら石材店の人が墓の蓋を開けてくれて納骨して皆でお焼香するのが通例です。
しかしこの方法には将来の事が考えられていないという大いなる問題があるのです。
それはお墓が遺骨の入った骨壺の保管庫になっているという事実なのです。
骨壺に入れられた遺骨はたとえ百年経っても千年経っても絶対に土に還ることがありませんので、永遠にお墓のカロートの中にあり続けることになります。
本来お墓は土に還る所であり、国家公認の埋葬場所であるにも関わらず、埋葬せずに遺骨を安置し続けることは実に愚かな行為なのです。
お墓に埋葬すればいつかは必ず土に還りますが、骨壺の中では絶対に無理なのです。
NPO法人やすらか庵では
するように皆さんに訴えかけています。粉骨すれば格段に土に還りやすくなるからです。もちろん布袋から出してお墓の中に撒くか埋めるかしても良いですよ。
お墓を本来あるべき姿に戻しましょう。
お彼岸と墓じまい
私達が生きている世界は此岸(しがん)であり、死者の国であるあの世の世界は彼岸(ひがん)と言います。此岸と彼岸の間には三途の川が流れていて、その川はあまりにも大きくて、こちらからは彼岸の様子を伺うことが出来ませんが、1本の端が架けられているそうです。
この橋は一度渡ったら絶対に戻ってくることが出来ない橋であり、死者はこの橋を四十九日かけて渡ると言われています。
さてお彼岸には死者があの世からこの世に戻ってくるということで、この時期になりますと皆がお墓参りに出かけるのですが、都会ではお墓の近辺は車の渋滞が激しくなり、墓参り渋滞なのですが、このお墓参りが高齢の方にとっては、とても大変なことであり、後継者が居ない方で、もう来年はお墓参りは無理かも…と思われる方は、
を検討した方が良さそうです。
ペットの粉骨
最近はペットの散骨をされる方が増えてきました。
大切なペットが亡くなった時には、ペット火葬を利用されることでしょう。ペットの遺骨をどうするかということに関しては、ペット霊園は遠くて高く、後継者に渡せないなどの理由で、自分の家に安置していることが多いです。
ペットの散骨をするために粉骨を業者に依頼する場合には、今では多くの業者がありますが、どの業者も機械を使った粉骨であり、ホームページでは丁寧になどと書かれてますが、遺骨を物として扱っていますので、頼むのはとても不安なことです。
やすらか庵のペット粉骨は、立会いの上で手作業で行いますので、とても安心です。手作業で大切なペットに対して語り掛け、祈りながら粉骨すれば、出来上がった遺灰は、機械の粉骨と見た目は同じでも、全く違うものであることが分かります。