NPO法人やすらか庵

人口減少、少子高齢化、核家族化の歯止めが効かない-何とかしないとこのままでは無縁仏が増えるばかり

墓じまいの流れとその後のお遺骨の供養

こんにちは。
今回もやすらか庵の新人YURIAが執筆いたします。

このブログ、読み返していくとわかりますが、どうやら代表は墓じまいについて綴る事が多かったようです。(かなり更新が滞っておりましたが)

私も仕事でわずか数回ですが、墓じまいに同行させていただきました。
墓じまい…結構大変です。
お墓の撤去だけでも大変ですが、その段取りやその後のお遺骨の行方に付いての決定も含めるとかなりの労力が必要です。
何よりもまず墓じまいを決断するまでのお気持ちの整理が一番大変だと思います。

そこで今回は墓じまいの流れや、その後のお遺骨の供養法の選択肢についてまとめてみようと思います。

目次

 

墓じまいに踏み切るまで

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『家族でお墓参りに行って手を合わせる』

なんとも理想的な供養の形ですが、昨今は少子高齢化が進んでいることもあり、お墓の後継者をめぐる問題が増えています。

親戚同士で『お墓を管理する人』や『維持費』のことで問題になったり、高齢になってお墓の維持が難しくなったり、或いは後継者がいなかったりなどといったことで、苦渋の決断で墓じまいをお選びにになる方も少なくありません。

『墓じまいを選択したから御先祖様は悲しんだりお怒りになったりする』

などと言った事はございません。
それよりも、墓じまいなさった後でもしっかり供養のお気持ちを忘れないことの方が大切です。

また、墓じまいに踏み切るまでには、

  • 親族との話し合い
  • お寺や霊園に相談

これらは後々のトラブルを避けるためには必ずやっておきたいことです。
実際に、親族との話し合い無しに墓じまいしてしまった結果、他の親族がお墓に足を運んだらお墓が空になっていて揉め事に発展した例や、お寺や霊園から多大な額の離檀料を請求された例など、解決の難しいものとなってしまいます。
そうならないためにも、しっかり親族の同意を得ることや、お世話になったお寺や霊園には急ではなく前以てその意向を伝え、相談しつつ計画していく事が大切です。


墓じまいが決まったら

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墓じまいは法的な手続きを要するため、必要な書類も多く、また時間もそれなりにかかります。

①墓じまい後のお遺骨の供養の仕方に付いて決める
何よりもまず決めるべきことです。
昨今では供養方法が多様化しておりますが、たくさんの選択肢があるからこそ、しっかり供養できる形を考えてみてください。
供養方法は主に、

などの選択肢があります。

②霊園やお寺に届け出る
 お世話になっている霊園やお寺に墓じまいが正式に決まった旨をお伝えします。

・お遺骨を同じ霊園やお寺内の永代供養墓地に移す場合は、その霊園やお寺の指示に従ってください。

・違う場所の墓地に改葬なさる場合や、別所の合葬墓や永代供養墓地への改葬樹木葬への改葬をお考えの場合は、お墓のある市町村から【改葬許可申請書】を発行してもらい、お世話になった霊園やお寺に署名と捺印を頂きます。同時に【埋葬証明書も発行してもらいましょう。なお、【改葬許可申請書】は市町村によってはホームページからもダウンロードできるので確認してみてください。
そして受入先の墓地から【受入証明書】を発行してもらいます。
この3つの書類をお墓のある市町村に提出すると、【改葬許可証】が発行されます。
最後【受入証明書】【改葬許可証】を受入先の墓地へ提出して、お遺骨のお引越しは完了いたします。

・散骨供養の場合は、改葬先がありませんので、本来【改葬許可証】は必要ありません。ところが墓じまいする霊園やお寺とトラブルになってしまうこともありますので、もしも必要そうな場合は受入先の業者から【受入証明書】を発行してもらうと良いでしょう。

ここまでさらっと書きましたが、結構揉めたり書類の取得がスムーズにいかなかったりと、かなりの時間がかかるのだそうです。


③石材店の決定

墓じまいを依頼するのは主に石材店になります。お寺や霊園側が指定の石材店をお抱えの場合もあれば、自分で選べる場合もあります。
指定があるようでしたら難しいでしょうが、そうでない場合は複数の石材店に見積りを出して貰うのがいいかと思います。
但し、石材店の見積りも丼勘定で決められてしまうようなトラブルもありますので、注意してください。

④工事日の決定

工事は一日で済む事もあれば数日に及ぶ場合もあります。
閉眼供養とお遺骨の取り出しを行う当日は、同行が必要になります。

⑤閉眼供養とお遺骨の引き取り

お墓から魂抜き(閉眼供養)をして頂きます。
お寺のお墓の場合は、そのお寺のご住職にお頼みするのが一般的です。
霊園の場合はお抱えの僧侶や、葬儀でお世話になった僧侶、公共の霊園ならば自分の依頼したい僧侶でも構いません。
個人的には、閉眼供養は必須です。
お墓には御先祖様の魂が宿っておられるのですから当然のことですし、今までお墓を管理してくださったお寺への礼儀でもあります。
そして自分自身へのけじめにもなると思います。

閉眼供養の後、石材店がお墓の蓋をあけてくださるので、お遺骨を引き取ります。

⑥お墓の撤去

お墓の撤去工事は、お墓の広さやロケーションによって費用も日数も様々です。

⑦引き取ったお遺骨を移転、法要

引き取ったお遺骨は、改葬される場合、改葬先に持ち込むか郵送します。
郵送の場合はゆうパックがおすすめです。骨壷用の梱包素材もありますし、品名に骨壷と明記することが出来ます。大切にお取り扱いもしてくれます。

また、散骨される場合は、散骨業者に郵送するか或いは引きとって頂く形になります。


以上が墓じまいから改葬や散骨なさるまでの工程です。
ここまで漕ぎつくには、時間もお金も結構かかってしまうと思いますが、諦めずに進めていくことで、必ず満了いたします。
どこのお家も、必ずそのお役目を担う人が出てきます。
大変なお役目ではありますが、ご先祖様を無縁仏にしないための大切な役割なのです。


困ったらやすらか庵に頼めば安心

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墓じまいや改葬の工程には石材店、散骨をなさる場合だと粉骨や散骨を頼む業者と、いくつかの業者とのやり取りをはさまなくてはなりません。

それらはなかなか複雑になり得ますし、中には金銭のトラブルになってしまうこともございます。

私たちやすらか庵では、墓じまい、粉骨、樹木葬への改葬(茨城県如来寺様の協力の下)、散骨と、どこの業者も挟むことなくスムーズに行うことが出来ます。


さらに、代表清野は高野山真言宗の僧侶でもありまして、真心を持って務めさせていただくのは勿論の事、いろんなことも詳しくご存知ですので、一度お問い合わせしてみるのもおすすめです。

墓じまいのことについては、代表がこちらに詳しくまとめておりますので、こちらもご覧下さい。

yasurakaan.net

 

墓じまいをして散骨をお考えの方は、こちらもおすすめです。
yasurakaan.net

 

いろんなところにご依頼するよりもお手軽ですし、NPO法人を名乗って活動している以上、信頼も置いていただけることと思います。

お電話やメールでもご相談できますので、何かお困りの方はご連絡下さい。

https://yasurakaan.net/contact/soudan/

 

NPO法人とはどんな組織?

こんにちは。そしてはじめまして。
私昨年暮れからNPO法人やすらか庵のお手伝いをさせていただいておりますYURIAと申します。今回はブログの執筆をさせて頂けるご機会を与えていただきましたので、早速書かせて頂いております。
実は個人的なブログを以前はてなのサーバーで運営していましたが、いろんな諸事情があり、運営を休止していますので、ブログの執筆自体が本当に久しぶりです。

読みにくくてもお手柔らかにお願いしますね(笑)

 

仕事を教えていただき始めて早2ヶ月ほどが経過しようとしておりますが、やすらか庵には沢山覚える仕事があります。いただくご依頼の内容も本当に様々ですし、これまでもやすらか庵は沢山の方のお役に立ってまいりました。

 

でもなんでやすらか庵は【NPO法人】なのでしょうか?
そもそも【NPO法人】とは一体なんなのでしょうか?

この記事ではそんなことを書いていきます。

 

 

 

ボランティアとは違う!NPO法人はこんな団体

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 日本でNPO法人の活動が始まったのはなんと阪神淡路大震災のボランティア活動がはじまりで、その時に日本にNPO法が入ってきたのだそうです。

ですから、NPO=ボランティアとなってしまうのも仕方ないのかもしれませんね。

しかしNPOとボランティアは決して同じではありません。

 
NPOとは?

【N】Non
~ではない
【P】Profit
利益
【O】Organization
組織

 NPOはNon Profit Organizaitionの略で、要するに非営利組織(利益を目的としない組織)ということになります。

 

非営利組織とは?

 上記にも書かせていただきましたが、【利益を目的としない組織】となります。
一体どういうことかと言いますと、普通の法人の場合、利益が出ると役員や株主に分配することができます。ところがNPO法人の場合、得た利益の使い道は事業の活動資金や運営費と決まっているそうです。


法人を運営していくためには運営資金は勿論の事、働いてくれる従業員が必要ですから、活動資金や人件費として当てられるわけです。

国に認められている組織

 NPO法人を名乗るには、地方自治体に届出をして認可を得る必要があります。
認可が下りて法人として活動出来ている団体はちゃんと国に認められているのです。


NPO法人やすらか庵が取り組んでいる事

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私たちNPO法人やすらか庵は、困ってる方の救済を目的としております。
困っている方から必要以上にお金を毟り取るようなことは考えておりません。


そして、やすらか庵の代表清野は高野山真言宗の僧侶でもあります。
そのスキルを生かして次のような活動を実際に行っております。

  • お遺骨の粉骨
  • お遺骨の散骨(海・山林)
  • 樹木葬・合併葬の受け入れ(茨城県如来寺様敷地内)
  • 墓じまい
  • 悩み事相談                                    など。。。


 今のところはこのような活動内容になっておりますが、今後この他にも何かいいアイデアが浮かびましたら率先して取り組む所存です。

yasurakaan.net

 

まとめ

今回はまだ見習いという立場ながらNPO法人についてと、私たちNPO法人やすらか庵について簡単にまとめさせて頂きました。

今後また活動内容だったり、そこから感じ取る何かだったりと発信していければと思っております。

そしてこの記事を読んでお困りのことがある方は、是非私たちにご相談下さい。

 

喉仏とは

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喉仏とは

喉仏と言いますと、大抵は男性の喉にあって唾を呑み込む時に「ごっくん」と上下に動く部分を思い浮かべますが、亡くなった人の火葬後の収骨の時に職員の方が説明する骨とは違います。

 

yasurakaan.net

 

職員の方が喉仏の骨を説明して、骨壺の一番上の部分に大切に納められた時の骨は、首の骨(頸椎)の上から2番目の骨のことなんです。

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火葬場で説明される喉仏

唾を呑み込んだ時に「ごっくん」と上下するのは軟骨であって骨ではありませんので、火葬されましたら当然残ることはありません。

 

火葬場で説明を受ける喉仏はその姿形がお釈迦様が座禅を組んで瞑想している姿に似ているから名付けられ、火葬後に残った遺骨の中でも特に重宝されます、数ある体の骨の中でもただ一つだけ残すとしたらそれは「喉仏」なのです。

亡き人が迷わぬように

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供養の散骨

亡き人をお送りするということはとても大変なことで、迷わぬようにというであります。

今生きている私達でさえ、何処から来たのか、そして何処に行くのかという根本的なことが全く分からずに生きているのですから、亡き人に対しては何もしなければ当然の結果として、今自分がどういう状態なのか、今どうすれば良いのか、そして何処に行けば良いのかということが分からないので、迷うのです。

僧侶は導師と言いまして、亡き人を導く役割を持ちます。

更に引導作法と言いまして亡き人を引っ張っていって差し上げるのです。

ですから散骨の場合でも、何も知らずにバラまけば亡き人は迷います、ちゃんと導いて差し上げるのが散骨供養なのです。

墓じまいと新型コロナの影響

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墓じまいと新型コロナ

新型コロナの影響で外出自粛が続きますが、こういう時には誰でも以前から計画していた事をキャンセルする傾向が強く、人々の考え方も国難が落ち付いてからにしようということになります。

また仕事が無くなってしまったり、倒産、解雇や自宅待機になってしまいますと、途端にお金が苦しくなってしまいますので、計画していたことは全て中止になってしまいます。

墓じまいに関しては3密に該当する部分がほとんどないので、工事などには支障ありませんので、余程の事が無い限りは計画していたら実行すれば良いと思いますが、先行きの見えない世の中の状況の下で、自らの生活に不安を感じるのなら一旦中止にしても構わないと思います。

ご先祖様のお墓を放っておいて無縁にしてしまうことはいけませんが、生きている人の生活が優先されるべきであり、出来る時にすれば良いのであって、しかし自分には時間の余裕がもう残されていないという方は実行するべきだと思います。

事務手続きの代行も出来ますし、全くお墓に来なくても墓じまいは出来ますが、可能であれば最後のお墓参りだけ来て頂ければ納得出来るのではないかと思います。

どうしようかと悩んでおられる方はどうぞお気軽にご相談下さいませ。

 

墓じまいの費用

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墓じまいの費用

電話での相談でよくあることですが、墓じまいの費用はいくら位かかるのですかという質問に対しては、いくらという決まりはありませんとしか答えようがありませんが、一般的にはお墓の大きさと使っている石の量、車や機械が入れるか、階段があるかなどのいろんな条件によって変わってきます。

また寺院の霊園であるか公営の霊園であるかによって手続きが違いますし、埋葬されていたお遺骨をどのようにするかによっても費用が変わってきます。

問題無くて比較的安く済むのが都立などの公営の霊園で、墓じまいして付属の合葬墓に納めるパターンで、都立の八柱霊園や小平霊園は合葬墓が利用出来ます。

また寺院の霊園を墓じまいして散骨供養するような場合には話が暗礁に乗り上げたり、ぼったくり料金を取られたりすることが多いので注意が必要です。

墓じまいの業者について

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墓じまいの業者について

一昔前までは墓じまいという言葉自体が珍しかったのですが、最近ではテレビのニュースなどで墓じまいの特集が組まれたりするので皆が関心を持つようになりましたが、墓じまいとは後継者の居ないような方がお墓の石などを撤去して更地にし、中のお遺骨を散骨樹木葬永代供養などにすることです。

供養をご希望でしたら高野山真言宗やすらか庵では散骨供養をしています。

墓じまい自体は新しくお墓を造ることに比べて利益が薄いので、石材店が嫌がる仕事なのですが、最近では新しくお墓を造る人よりも墓じまいをする人の方が増えてきて、墓じまいの仕事でもやっていかないと生き残っていけないようになりました。

またインターネットで墓じまいを斡旋する業種も増え、やたらと最低価格○○万円~の広告が目立ちますが、実際には○○万円ではありません。電話で仕事を受けて石材店に丸投げし、利益をピンハネするのですから、責任感全く無しでボッタクリに近い業者も多数存在しますので、注意が必要です。

墓じまいにはまとまったお金が必要なだけに気を付けて頂きたいと思います。